常翔啓光学園中学校・高等学校

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高校卒業式『答辞』。ぜひ読んでいただきたくて……

コロナウイルス感染症対策のために、規模を縮小して行われた高校卒業式。

当日は放送室からになってしまったのですが、
その素晴らしい「答辞」を、HPをご覧のみなさんにも読んでいただきたくUPいたします。

答辞担当は、卒業生代表:Iさん。

1年の時には「3分間スピーチ」のクラス代表、
2年生では生徒会長、3年では体育祭応援団の団長。
また、競技かるた部にも所属し、
3年間、大活躍してくれた生徒です。
今年度の本校のポスターでもモデルを努めてくれました!

いろんな想いがギューッと詰まった「答辞」。
紹介させてください。


「答辞に先立ちまして、今回の新型肺炎に罹患され残念ながらお亡くなりになられた方の御冥福をお祈り申し上げますと共に、治療されている方の御回復、新型コロナウイルスの一日も早い終息を願います。

【答辞】
3年前の春、私達はまだ名前も知らない仲間と共に、これから始まる新しい高校生活への大きな期待と、それと同じくらい大きな不安を抱いていました。

入学して間もない頃に行われたアドバンスキャンプでは、会話もあまりない中、1クラス約40人で行進の息を合わせることが大変難しかったのを覚えています。仲間と共に作戦を立て練習を重ねて、本番を終えた後の達成感は今も強く心に残っています。
また啓光祭では遅くまで学校に残り、色々な案を出し合い、一生懸命展示物を作成しました。
クラスが一丸となって力を合わせたからこそ、お互いの絆が深まったのだと思いました。

2年生になり、体育祭を経て新しいクラスにもなじんできた6月18日の登校中、大阪府を震度6という大規模な地震が襲いました。幸い生徒に大きな被害はありませんでしたが、校舎の壁や天井の一部分が破損してしまい、当たり前の日々が一瞬の出来事で一変する事を身をもって体験しました。
校舎や体育館の修復が間に合い、啓光祭を開催する事ができて安心したのも束の間、台風の影響により、修学旅行の日程が大幅に延期されるというアクシデントに見舞われました。
「めっちゃ楽しみにしてたのに」 「中止になったら最悪や」様々な言葉が飛び交いました。
さらに、北海道の地震、飛行機のトラブルにより2度3度の延期、本当に意気消沈しました。
ですが、先生方や旅行会社の方々が修学旅行を実施できるようにと、計画を練り直し、また保護者の方々も私たちが楽しめるようにと一生懸命に旅行の準備をして下さいました。
おかげで無事修学旅行に旅立つことができ、心待ちにしていた分、より楽しい思い出を創ることができました。

今日まで高校生活を過ごしてきた中で、本当に数えきれないくらいのたくさんの出来事がありました。仲間とぶつかり合ったときや、共に成功して喜んだとき。
毎日当たり前のように交わした会話。
「2時間目移動やって。」「そろそろ行こか。」 「今日食堂で食べよー」
「いいよ、何食べる?」「水曜日やし、担担麺にするわー。」

明日からは、制服で校門をくぐる事も、朝の教室で友達と挨拶を交わす事も、他愛もない話をしながら夕暮れの帰り道を下校する事も、もう二度とありません。

寂しい気持ちが込み上げてくる中、皆で母校を巣立つ日に向けて準備をしていたその時、新型肺炎感染防止の為、卒業式が中止になるとの知らせを受けました。
仕方が無い事とはいえ、いざ現実になるとしばらく受け止めることができず、涙がこぼれました。
友達と会えるはずの予行演習までもが中止になってしまい、やり場のない悔しさと虚しい気持ちで一杯になりました。
一生に一度の卒業式。3年生が全員揃うのはきっと今日で最後。本当に大切な行事だからこそ、中止になってほしくは無かった。
いつも支えてくれた家族に成長した姿を見て欲しかった。
今まで一緒に頑張ってきたクラブの後輩達と笑顔で写真を撮りたかった。
クラスの友達と泣いたり笑ったりしながら、最後に花道を歩いてお別れをしたかった。

ですが、皆で過ごしたかけがえのない思い出は確かにここに存在すると共に、私達の卒業は決して悲しい思い出などではなく、これから始まる私達の、希望に満ちた未来へと繋がっているのです。
将来生きていく上で、今回のように思い通りにならない事や、挫けそうな事があっても、諦めずに努力し、前を向いて歩いて行きたいと思います。

このような形で卒業することになりましたが、最後に友達や先生方に会えた事は嬉しかったし、いつか、「あの時は大変やったね」とまた笑って会える日を心待ちにしています。

「万代(よろづよ)に 年は来経(きふ)とも梅の花 絶ゆることなく咲き渡るべし」

永遠に、年が変わり去って行くとしても、梅の花は絶えることなく咲き続けることでしょう。
梅の花が咲き誇り、春の風薫る今日この日に、私達58期生408名は常翔啓光学園高校を卒業します。
今まで積み重ねてきた経験と未来への希望を胸に、それぞれが心に決めた目標に向かって一歩を踏み出していきます。
在校生の皆さんは、これまで培われてきた本校の良き伝統の上に新しい常翔啓光学園高校を創り上げて行って下さい。
最後になりましたが、ここまで私達を支えてきて下さった皆様に改めて御礼を申し上げると共に常翔啓光学園の益々のご発展をお祈りし、答辞とさせていただきます。」

2020年3月2日  卒業生代表 K.I

ポスターモデルでも活躍!
「式辞」も「答辞」もすべて放送室から。
教室での卒業式となりました。
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